父と母の課題~ 愛と結婚 運命の赤い糸を紡ぐ ~

結婚とは二人が生涯をかけて協力して取り組む課題である。実質的な結婚がつくり出す家庭という単位で、子どもは協力というものを学んでいく。そして、子どもが成長するに従い、より大きな共同体である学校や社会といったものに繋がっていく。結婚というものは今の社会が成り立つうえで非常に大切なものの一つと言える。
二人はお互いに協力しなければならない。相手が自分に何をしてくれるかを考える結婚は難しいものとなる。この場合、協力は存在せずあるのは主従関係だ。対等ではない関係。男性が経済性を武器に支配する関係。こういった関係から子ども達は何を学んでいくだろう。
最悪の準備は、常に自分自身の利益を促進することを求めることを学んでいた人の行う準備である。もしもこのような仕方で育てられたのであれば、彼(女)の時間の全てを、人生からどんな快楽や興奮を得られるか、と考えて費やすだろう。彼(女)は常に自由と譲歩を要求し、その際、どうすればパートナーの人生を安楽にしたり、豊かにすることができるかを考えることはない。
「人生の意味の心理学」より引用
結婚とはお互いに与え合う関係でなければならない。相手が何をしてくれるかではなく、まず自分には何ができるかを考えていく必要がある。
今回の「お父さん」の事例を検討してみると、いつもお母さんに対して何かを要求しているわけではないが、ふとしたきっかけで心の奥にある意識が見え隠れしている。よりお互いに与え合う関係を目指していけば些細なことに苛立たなくなりよりよい関係性を築いていくことができるだろう。
二人が協力し心地よい関係を継続していると自分たちにとっても周りからみても、赤い糸といった運命であらかじめ結ばれていたのだと感じるかもしれない。
しかし、二人が出会ったことや幸せな時間を過ごしていることは、初めから決まっている運命といったものではない。単に二人が同じ方向を向いて同じ道を協力して突き進んできた結果である。
パートナーと一緒に歩んできた長い年月を振り返ったとき、そこに「運命的ななにか」を感じることはあるでしょう。その場合の運命とは、あらかじめ定められていたものではない。偶然に降ってきたものでもない。ふたりの努力で築き上げてきたものであるはずです。
「幸せになる勇気」から引用
二人がお互いに協力し、お互いに与え合う関係として進んでいった長い道のりを振り返ってその軌跡を「運命」と呼ぶ。運命は自分たちの手でつくりだすものである。
そう、運命の赤い糸は二人で紡いでいくものなのだ。
そして、結婚という課題だけではなく基本的に全てのことはあらかじめ決まっているものではない。人生とは自由。自らが切り拓いていくものだ。とても楽しいものである。


